1 むし歯とは

 むし歯は人間の体の中で、一番硬い組織を侵す、恐ろしい頑固な病気です。また風邪をひくのと違って歯は一度むし歯になると、二度と元通りには戻りません。また放っておくとむし歯は進む一方です。平成5年の厚生省により調査では20歳でむし歯のある人は96.6%と、いわば「国民病」なのです

2 むし歯の原因

 むし歯は実は、細菌が引き起こす感染症です。なかでも、その最有力の犯人とされているのが、ミュータンス菌です。ミュータンス菌はショ糖を含む甘い飲食物から栄養をとって、酸を作ります。その酸によって硬い歯が溶かされます。これがむし歯です。このミュータンス菌がどこから来るかというと、70%以上の確率でお母さんから赤ちゃんに移り、赤ちゃんのお口の中に住み始めることが最近の研究でわかっています。そしてその虫歯菌がいずれむし歯の原因になっていくのです。

3 むし歯の治療

 むし歯の治療はそのむし歯の程度によって大きく違ってきます。症状が軽度であれば、手間少なく、安く、早く、治せますが、むし歯がかなり進行していると、最悪の場合、抜歯しなければなくなります。もしむし歯が気になる人は自分の場合には、どうやって治療が行われるか、下の表を参考にしてください。また、歯髄の処置は「根の中の治療(歯内療法)」を見てください。

No. 症状(あくまで一部です) むし歯の状態 歯内療法 終末の処置 治療回数の目安
1 歯の表面がザラザラ
灰色、黒褐色の点、シミができた
外層(エナメル質)の
ごく一部分
必要ない インレー
充填(つめもの)
1〜2回
2 冷たい水、空気がしみる
ツーンとした痛み
外層(エナメル質)の
一部分
必要ない
3 熱いものもしみる
ジーンとした痛み
内層(象牙質)の
半分ぐらい
必要な時あり インレー
充填(つめもの)
冠(かぶせもの)
2〜5回
4 急に鋭い痛みが出た
ズキン、ズキン痛むとき
間をおいて、鋭い痛み
痛くて眠れないとき
内層(象牙質)の
ほとんど、または、
歯髄につながっている
必要 冠(かぶせもの) 3〜7回
5 激しい痛みがなくなったとき
今は何ともないが、昔痛かった
ほとんど根だけ 必要
もしくは、
歯を抜く
冠(かぶせもの)
ブリッジ
入れ歯
約半月から
1ヶ月半

分担執筆 伊東祐樹


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