入れ歯は健康を維持、増進するために大変重要なものです。逆に言えば、入れ歯を入れないと、食べ物を上手くかめないので食べる意欲がなくなったり、体調を崩しやすくなる、上手く発音できなかったり見栄えが悪かったりして、人付き合いが億劫になるなどの弊害が出ることがあります。そこで今後の高齢化社会、生活の質(QOL)を向上させるために、ご自分によくあった入れ歯を作られるようお勧めいたします。ここでは、いわゆる総入れ歯について説明します。
まず入れ歯作りの手順です。主に以下の6段階があります。
1.前準備
顎の状態を調べる、使用中の入れ歯を調べるなど。必要があれば顎の骨や粘膜の形を整えたり、使用中の入れ歯に手を加えることもあります。
2.型どり
顎の状態によりいろいろな取り方があります。
3.高さ決め
下顎の位置を決めます。使用中の入れ歯を参考にしたり、いろいろな検査をしたりします。
4.試し合わせ
ロウを使った完成前の状態で、かみ合わせ、高さ、歯の形、位置を確認します。
5.作った入れ歯を入れる
6.調整
実際に使ってみて、不都合なところを直します。入れ歯は異物でありますから、違和感があるのは、ある意味当然なのことです。また、ご自分の歯と全く同じようにはかめないのも仕方がないことです。慣れるのには、通常発音に7〜10日、かむのに2週間かかると言われていますが、個人差が大きく一概には言えません。新しく作った入れ歯が痛い、かみにくい、はずれやすいなどの訴えは、大部分が数回の調整で解決されます。しかし、顎の形、骨の尖りや出っ張り、舌の大きさ、唾液の量などにより調整に時間がかかったり、他の方法でなかったら解決しない場合もあります。
次に、裏打ちについてです。入れ歯はその不都合の種類、程度で、新しく作るのではなく、裏打ちですませることもあります。裏打ちも、部分的ですむ場合と全体をする場合があります。裏打ちができない場合は、かみ合わせが大きく変わってたりずれてたりしている、作って長時間経っているのでプラスチック部分が変質して裏打ちの材料がくっつかない、などがあります。いずれにしても、歯科医師の意見をよく聞いてください。
最後に、入れ歯の手入れについてです。入れ歯はお口の外で汚れやヌメリを落とすことが基本です。普通の歯ブラシでも洗えますが、入れ歯専用歯ブラシが市販されてますので購入されても良いでしょう。歯磨き粉を付けるのは、中に含まれる研磨剤で入れ歯の表面に傷が付いたり、すりへってしまうので良くありません。また、入れ歯の細かい傷には、細菌やカビの一種が入り込んでしまうことがあります。効果的にこれらの汚れを落とすためには、入れ歯洗浄剤を使うことを是非お勧めします。
|
|
|